下記に豪州産の格付けを一覧にしました。
豪州産牛格付け | |||
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牧草肥育 | 穀物肥育(grain-fed) | ||
Glass | short | middle | long |
主に牧草のみで育つ日本の1等級に相当する肉質 |
牧草肥育後、出荷前120日間穀物で肥育。 日本の1等級に相当する肉質 |
牧草肥育後、出荷前150-180日間穀物で肥育。 日本の2等級に相当する肉質 |
牧草肥育後、出荷前200間穀物で肥育。 |
豪州産は、日本産の霜降りによる格付けとは違い、穀物による肥育日数で格付けが決まります。 アメリカ産もそうですが、産地や畜種による区分けを基本的にしません。
Glassの牛肉にも思いがけず霜降りが入っているものや、Longなのに霜降りがあまり入っていない場合もあります。 またまれに、肩ロースの箱の中に、ウデ(クロッド)が入っていたりすることがよくあります。 「とりあえず数合わせとけ」っていう感じです。 結構いい加減ですね。まあ日本人(特に行政)が細かすぎるということもあります。だけど日本の消費者はそこまで肉のことを知りませんよね。
国産と外国産の牛肉のもうひとつ大きな違いは、牛の「サイズ」です。 たとえば肩ロースだと国産で通常16kgほど。オーストラリア産は大きくても7-8kgです。流通している部分肉のサイズは2倍も国産牛のほうが大きいのです(一例)。 これは牛そのものの種類が違うというよりも、牛肉生産に対する考え方の違いがでるのでしょうね。
参考までにアメリカ産の格付けを。ただし、まだちょっと勉強不足なので未完成状態にしておきます。
アメリカ産牛格付け | |||||||
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pirme | choice | undergrade | |||||
select | standard | commercial | utility | cutter | canner | ||
アメリカ産牛は現在choiseとundergrade(アングレ)という格付けが日本に輸入されており、primeは輸入されていないません。輸入禁止以前の価格帯よりは割高となっており、またBSEへの対応の遅れから日本の消費者には敬遠される傾向があります。 上記表については詳細が判明次第、修正します。