お肉をお店やネットショップで購入すると商品には消費期限や賞味期限を表示したシールがついています。
チルド品(冷蔵品)や解凍品には通常「消費期限」が表示されています。
消費期限は、冷蔵庫などで保存した場合に、表示された期間内なら安全とかんがえられる期間です。
消費期限がきれたからすぐに食べられなくなるわけではありません。
またたとえ消費期限内であっても、開け閉めの多い冷蔵庫の場合は庫内の温度が上昇し、肉が痛むのが早くなります。チルド室にいれるのはもちろんですが、使うときには状態をよく確認して、早めに使い切るように心がけましょう。
ハム・ソーセージなど、比較的劣化のゆっくりな食品には「品質保持期限」もしくは「賞味期限」が設定されます。
<冷蔵保存>
食品衛生法では10℃以下の保存となっていますが、現実には0~5℃が望ましいとされています。家庭の冷蔵庫は開け閉めが多いため、特に夏場は庫内の温度が上昇し、肉の痛みも早くなります。
消費期限にかかわらず、チルドルームでも2~3日以内、ミンチで1日以内の保存を心がけましょう。
<冷凍保存>
冷蔵庫同様、家庭の冷凍庫も開け閉めが多いため、温度が高くなりがちです。早めに使い切る量を保存しましょう。食品衛生法ではマイナス15℃以下となっていますが、マイナス18℃以下が望ましいです。
※長期保存を前提にお肉を購入する場合は、あらかじめ急速に冷凍されたものを購入するようにしてください。お肉は-1.5~-2.0℃で凍り始めるのですが、この温度帯を素早く通り抜けないと氷結晶が大きくなります。回答解凍した時にドリップが多くなり風味が損なわれます。家庭用の冷凍庫では急速な冷凍は難しいです。
冷凍のお肉でもゆっくりと自然解凍をすると、ドリップが少なく、新鮮な状態の生肉とかわらない味が楽しめます。
最近の電子レンジは性能がよく、スチームなどできれいに解凍ができるようです。ただ冷たいところと温かいところの差が大きい場合があり、そのまま調理するとやはり風味が損なわれます。
室温での解凍は冬場は良いのですが、夏場は解凍しすぎる場合があるので要注意です。
一番よいのは、使う前日に冷蔵庫に移し、ゆっくりと解凍することです。
この場合でも調理の10~20分前には冷蔵庫から出し、常温にもどしてから調理に使うとベストです。
急いては事を仕損じるっていうやつですね。